私の愛犬、マックスは飼い主の手足や顔を舐めて、愛情を表現します。誰にも好かれるかわいいワンコですが、せっかく舐めてくれた手足や顔からは鼻につくにおいが…。

愛犬家のみなさん。こんな残念な経験はありませんか。家族と同様に育ててきたワンコの健康を守ることは大切なことです。口臭を軽く見ていると、重大な病気を見逃してしまう恐れもあります。

このサイトでは、愛犬のお口の臭いの原因からその解消法まで、私が実際に試した方法を交えてご紹介します。8歳の愛犬、マックスと一緒に、お口のケアを学びましょう。

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まずは、愛犬のお口が臭くなってしまう原因を理解しよう

ワンコのお口のケアについて説明する前に、「なぜ愛犬の口が臭くなってしまうのか?」という疑問を解きほぐしておくことが重要です。臭いの原因は、いくつかあります。原因がわかれば、対処法も見えてきます。

  • 歯垢や歯石
  • 胃腸疾患
  • ペットフードの酸化

歯垢や歯石が「臭い」のもとになる

手作りのごはんやペットフードを食べて、歯を磨かないでいると、食べかすが歯に残り、歯垢や歯石となって口臭の原因になります。歯垢は細菌のかたまりで、歯肉に炎症を起こすなど、歯周病を引き起こす恐れもあります。歯垢は数日たつと、硬くなり歯石となります。

一度歯石になると、歯ブラシで取り除くのが難しくなります。歯石の表面はざらざらしていて、ますます歯垢が付きやすくなるという悪循環をもたらします。

歯石中の細菌、歯周病から生じた膿などが口臭をもたらします。歯周病が進むと、歯槽膿漏となって歯がぐらぐらになって、抜けてしまうこともあるのです。

愛犬の口臭の原因のほとんどは、この歯周病であると言われています。歯垢の中にいる細菌たちが、炎症を引き起こしますが、歯垢は毎日蓄積するので、歯磨きを毎日行い、取り除いていくことが大事です。

胃腸に負担をかけ、口臭の原因に

愛犬の歯垢や歯石による歯周病のほかにも、胃腸疾患や消化不良、腸内環境の乱れが、口臭の原因となっている場合があります。消化の悪い食べ物や油分の多い食べ物が胃腸に負担をかけることで、口臭をもたらします。ペットフードの選定にも気を使い、消化の良い食べ物を与えることで、腸内環境を整えることが大切です。

酸化したペットフードを食べている

多くの愛犬が食べているペットフードの保存方法にも気を付けなくてはなりません。ドライフードは、日持ちがするとの印象があるため、大量買いしてしまいます。しかし、保存方法を間違えると、ドライフードに含まれる「脂質」が空気に触れて次第に酸化し、口臭の原因になります。

愛犬の口臭予防と口臭解消のためにすべきこと

愛犬の口臭改善

愛犬の口臭の原因について理解したところで、次はどのようにすれば口臭を防ぐことができるのかを知ることが大切です。また、すでに口臭を持っている愛犬については、どうすれば嫌な臭いを解消することができるかを知ることが大事です。

口臭の予防法と、口臭解消の対策は、口臭をもたらす原因によって違ってきます。対策を練るには、2つの視点で考えると整理がしやすいです。

  • 愛犬の口腔内の環境を改善する
  • 愛犬の食生活を改善する

順番に解説します。

口腔内の環境改善

お口の中の環境を改善するには、歯磨きの習慣をつけることが最も効果的な口臭対策です。

歯垢や歯石、歯周病の予防には、歯磨きを続けること

歯垢、歯石や歯周病など歯のトラブルが原因の口臭を防ぐには、歯磨きが効果的です。歯についた歯垢が歯石になる前に、こまめに歯磨きし、歯垢を取り除いてしまうことが効果的な対策です。

しかし、愛犬にこまめに歯磨きをするのは、そう簡単ではありません。歯磨きを継続するコツは、愛犬に歯磨きを好きになってもらうことです。口元を触って、さらに口の中に指を入れさせてくれるよう練習を重ねます。この段階になると、指にガーゼなど巻いて歯を磨いてあげることができます。

愛犬の好きな味の犬用歯磨き粉を使ったり、歯磨きを上手にできたら褒めてあげるなど、歯磨きが楽しくなるような工夫をしてあげると良いです。焦らず少しずつ慣れさせてあげ、犬用歯ブラシを使えるようになれば、もう大丈夫です。

歯磨きを嫌がらせないコツとは

犬も飼い主もリラックスすることが大事

愛犬の体を強く押さえつけると、犬はその場から逃げたい一心で暴れだします。横向きにして、片手で愛犬の横顔をつかみます。愛犬の背中に胸を密着させながら、おすわりさえた愛犬を引き寄せます。股の間に犬のおしりを挟み、太ももで固定します。仰向けにさせて、犬の体を安定させたり、小・中型犬ならテーブルなどのやや高い台に乗せる方法もあります。

いきなり歯ブラシではなく、スキンシップから

犬は正面から向き合うのが苦手。圧迫感で逃げようとします。正面から歯ブラシを入れようとすると、首を振って嫌がります。後ろから、首輪に指をかけて首を優しくつかみます。頭やのどをさわる延長で口のまわりに触れたり、口の下や鼻下をめくったりして慣れさせます。

少しできたら、ご褒美をあげると、顔に触れられるといいことがあると信じてくれるかも。自分に引き寄せて顔を固定し、指に歯磨きペーストを付けて舐めさせたり…。慣れてきたら、後ろから歯ブラシを入れます。

歯ブラシは毛先が少したわむ程度の強さで

歯ブラシは歯の根元へ45度の角度になるように当てます。歯を一本一本磨くつもりで左右に動かし、歯周ポケットの中の汚れを取り除きます。歯ブラシを当てる強さは、毛先が少したわむ程度まで適度に力を入れます。歯周ポケットに毛先を入り込ませ、汚れをかき出します。

おもちゃをかませている間に歯ブラシで磨く

愛犬が歯ブラシを噛んでしまい、うまく磨けない場合があります。その時は、おもちゃを噛ませながら、口をつかんで固定し、もう一方の手で歯を磨きます。

犬用の歯磨きペーストを使うと、嫌がらない場合も

先端が乾いた歯ブラシを使うと、犬の歯肉を痛めてしまいます。そうなると、犬は痛いと感じて、歯ブラシを嫌がってしまう恐れもあります。水で濡らした歯ブラシに、犬用のペーストをつけて磨きます。犬の好む香りがするので、歯ブラシを嫌がりにくい効果もあります。

どうしても歯磨きを嫌がる犬の対処は

歯磨きをどうしても嫌がる愛犬には、「口臭を減らすサプリメント」やおやつ感覚で与えることができる「犬用歯磨きガム」なども活用できます。しかし、こうしたデンタルケアグッズだけでは、歯周ポケットの汚れまで除去するのは難しいので、根気よく、歯ブラシに慣れさせましょう。

動物病院で、口臭対策の歯石除去を受ける

動物病院で行う歯石除去は、無麻酔でハンドスケーラーを使うものと、麻酔を施して超音波スケーラーを用いて行うものがあります。獣医師に相談し、愛犬の歯石や歯肉の状況に適応した方法を選ぶと良いでしょう。

食生活の改善

愛犬の食生活の改善の一つは、どのようなペットフードの選び方と保存方法について、しっかりと理解することです。

口臭をもたらす食べ物は避け、消化の良いものに

愛犬の口臭でお悩みの場合は、食事の内容をよく確認します。消化不良や腸内環境の乱れから嘔吐や下痢なども起こしやすい場合は、獣医師の診察を受け、愛犬の状態によって、適切な食事のアドバイスを受けると心強いです。

ペットフードの管理には注意を払う

ペットフードの管理についても注意を払うことが大事です。開封後のドライフードは、しっかり密閉し、直射日光を避け、温度や湿度の低い所で保管します。ドライフードも、なるべく早く食べきれるよう、愛犬にあったサイズを選ぶことが大事です。缶詰やパウチタイプは、できればその日のうちに食べきれるサイズが良いですが、残った場合は密閉容器に移し、冷蔵庫で保存します。

清潔で新鮮な水を与える

常に清潔に保てるよう、こまめに取り替えてあげましょう。水を入れる器も清潔にしてあげるのが基本です。